2020/04/12
キャサリン・オーネットの最期
混沌の始まり、イアナロスの野
前回「イアナロスの野へ」では、キャサリン・オーネットとオーウェンの繋がりが明らかになってきました。
キャサリンがオーウェンを連れて行った場所がイアナロスの野ですが、
ここはキャサリンがアヒブによって命を奪われた場所でもあります。
イアナロスの野は、カーマスリビアにとって様々な意味を持つ場所です。
現在のカーマスリビアの混沌の始まりは、ここに集約されていると言っても過言ではありません。ルトラゴン長老とロンの鏡
背後から何者かの気配がしたので、振り返ってみるとルトラゴン長老がいました。俺がイアナロスの野にやってくるのを待っていたようです。
「3人の古代精霊」でノルン・フェザーラスは、ルトラゴン長老が記憶喪失だと言っていましたが、
やはり予想通り、彼は闇の精霊と出会っていましたね。
ルトラゴン長老は、キャサリンの日誌を抱いたロンの鏡を見せるために来たと言います。
ロンの鏡っていうと、フォレストロナロス狩場でそこらじゅうにあるアレですね。
これから見るキャサリンの日誌は、最後の日誌だとのこと。
すると、ルトラゴン長老はロンの鏡を召喚しました。
ロンの鏡の懐には、確かに最後のキャサリンの日誌がありました。
最後のキャサリンの日誌
最後のキャサリンの日誌に書かれていたのは、オーウェンについてでした。
「イアナロスの野へ」でアタニスがキャサリンに囁いた通り、
カーマスリブの光を取り戻すためには、根の世界から脱した純粋な光、純粋な魂が必要。
その生贄にふさわしい「鍵」オーウェンをイアナロスの野に連れて行くため、
キャサリンはオーウェンとの関係作りをしようとして焦っている様子が分かります。
バルタラの歌の時が春から夏にかけて、オギエールの歌の時が夏から秋にかけてでした。
ここでは秋から冬に変わろうとしていますので、ここまでほぼ1年掛かりですね。
オーウェンの父親はカプラス
幼いオーウェンの口から出た言葉「ブフラ・・・カヘリアク・・・」。それはカプラスが根の世界から初めて出てきたときに発した言葉と同じでした。
やはりオーウェンの父親はカプラスでした。
それに気づいたキャサリンは、いろいろな因縁を感じたに違いありません。
最初に根の世界から出てきたルトラゴン、カプラスだと考えられていますので・・・。
キャサリンの選択
キャサリンはオーウェンと一緒に過ごすうちに、お互いがかけがえのないものになっていきました。しかし、オーウェンはカーマスリブの光のために生贄として捧げられる純粋な魂。
キャサリンは葛藤し始めます。
・・・しかし、これが本当に母の意思なのかな?
この罪のない子どもの魂を・・・
カーマスリブの光のために、捧げなければならないのか?
血を含んで咲いたカーマスリブは美しいものなのか?
・・・
結局、キャサリンはオーウェンを生贄に捧げることができませんでした。
ああ、母よ。あのかわいそうな子どもを、あのやさしくてきれいな子どもを・・・!
カーマスリブの光という公理を掲げて、
結局自分の欲の生贄にしようとした私の罪をここで告げます。
どうか、愚かな私を罰してください・・・!
アメリア・オーネット女王も、アヒブ達も、オーウェンが「鍵」だということは知っている。
このままではオーウェンの命が危ないと判断したキャサリンは、
過剰とも思えるほどの冷酷さを見せてオーウェンをカーマスリビアから追放しました。
これで・・・もうカーマスリブが蘇ることは無い。
もしかしたら・・・これも全て母の意思だったのかもしれない。
慈愛なる母が、誰かの血を望んでいるはずがない。
キャサリンは自らの選択を確かめるように、静かにそう思ったのでしょうか。
諦め、納得、しかし一抹の寂寥感が漂いますね・・・。
キャサリン・オーネットの最期
オーウェンをカーマスリビアから追放した後、キャサリンはアヒブの軍団に囲まれていることに気付きます。
振り返ると、そこにいたのはウィオレンティア・オウダー。
キャサリンにとっては姉のような存在で、ブロリナとの双子の片割れ、ベディル族を率いる者。ブロリナ・オーネットもそのさらに後ろに駆け付けていました。
しかし、その直後、
次回に続きます。=w=ノシ
番外編
オフィリア・アイネル