幻想馬クエストで初ガビニャ大噴火口ギルドオピンの討伐タイム更新

2020/04/25

運営移管で変わったネットワーク

運営移管で変わったネットワーク

ちょっと今回は、いつもの黒い砂漠プレイ日記と全く違う話をしてみようと思います。
思わず「誰得なんだこれ・・・。」と言われてしまうに違いない・・・w

2020年4月24日で黒い砂漠の日本におけるサービス運営がGameOnからPearlAbyssに変わりました。

運営が変わったことで、ゲームサーバの場所も変わっているはず。
今回は、そんなネットワークの変化について注目してみたいと思います。

この記事は俺が手元で調べられる環境と公開情報のみで調べただけの話です。
もしかしたら観測する場所によって見えるものが違うかもしれませんので、ご注意ください。

まったくもって正しさは保証しませんが、根拠はありますw


GameOn運営のときのゲームサーバ

2020年4月22日の手元での観測です。
黒い砂漠を起動している時に Wireshark を使ってどこと通信しているか見てみました。

20200625-01

どうやら、IPアドレス 122.129.236.90 というところと通信しているようです。
ここが黒い砂漠のゲームサーバだと思われます。

では、IPアドレス 122.129.236.90 って、誰の持ち物なのか?

CMANのWebサイト でドメイン/IP検索を使って、
whois.nic.ad.jpにwhoisで問い合わせてみると、こんな結果でした。

20200625-02

JPNICが管理しているIPアドレスをNTTPCコミュニケーションズが割り振りを受けて、
さらにGameOnにIPアドレスの割り当てを行っているようですね。

IPアドレス 122.129.236.90 は、ネットワーク 122.129.236.0/24 に含まれます。

じゃあ、この 122.129.236.90 への通信はNTTPCコミュニケーションズへ向かうのか?

BBT Looking Glass を使ってルーティングを調べてみましょう。

20200625-03

IPアドレス 122.129.236.90 を含む 122.129.224.0/20 はAS2514から経路情報を流されているようですね。
なので、122.129.236.90 宛ての通信はAS2514へ向かいます。

AS2514とは誰でしょうか?

RADb の RADB QUERY を使って調べてみましょう。

20200625-04

AS2514はInfoSphereですね。
NTTPCコミュニケーションズのサービス名でありネットワーク名です。

IPアドレス的にも、ルーティング的にもNTTPCコミュニケーションズです。
GameOnはNTTPCコミュニケーションズのサービスを購入している顧客だろうと予想がつきます。

それがインターネット接続サービスなのか、データセンター提供サービスなのか、
それとも仮装基盤などを提供するサービスなのかは分かりませんが、
GameOn運営の黒い砂漠のゲームサーバはNTTPCコミュニケーションズのネットワーク配下にいます。

では、実際にIPアドレス 122.129.236.90 にtracertしてみましょう。

20200625-05

あんまり晒し過ぎると俺の場所も分かってしまうので黒塗りでw
9ホップ目で 122.129.236.90 に到達できました。

ラウンドトリップタイムは16msから48msでした。

途中で130msとか見えているのは、おそらくこのノードがICMPの処理優先度を下げているのでしょうね。
通過するパケットに対しては何も遅くないので問題ありません。


PearlAbyss Japan運営のゲームサーバ

2020年4月24日の手元での観測です。
黒い砂漠を起動している時に Wireshark を使ってどこと通信しているか見てみました。

20200424-06

どうやら、IPアドレス 20.48.9.242 というところと通信しているようです。
ここが黒い砂漠のゲームサーバだと思われます。

では、IPアドレス 20.48.9.242 って、誰の持ち物なのか?

CMANのWebサイト でドメイン/IP検索を使って、
whois.arin.netにwhoisで問い合わせてみると、こんな結果でした。

20200625-07

なんと、意外にもARINが管理しているアメリカ合衆国のIPアドレスでした。
ARINが管理しているIPアドレスをMicrosoftに割り当てられているようですね。

IPアドレス 20.48.9.242 は、ネットワーク 20.48.0.0/12 に含まれます。

じゃあ、この 20.48.9.242 への通信はMicrosoftへ向かうのか?

BBT Looking Glass を使ってルーティングを調べてみましょう。

20200424-08

IPアドレス 20.48.9.242 を含む 20.48.0.0/12 はAS8075から経路情報を流されているようですね。
なので、20.48.9.242 宛ての通信はAS8075へ向かいます。

AS8075とは誰でしょうか?

RADb の RADB QUERY を使って調べてみましょう。

20200625-09

はい、AS8075はどこからどう見てもMicrosoftですw

IPアドレス的にも、ルーティング的にもMicrosoftです。
PearlAbyssはMicrosoftのサービスを購入している顧客だろうと予想がつきます。

MicrosoftはAzureというクラウド環境の基盤サービスがありますので、
おそらくそのクラウド基盤上に黒い砂漠のゲームサーバが構築されているのでは、と思います。


※2020/05/08追記
この予想は的中していました。
PearlAbyss Japanからの05/08の臨時メンテアナウンスで黒い砂漠がMicrosoft Azureを利用していることが判明しました。
20200424-14


USのIPアドレスを使用してはいますが、Azureの日本リージョンでのサービスであれば納得いきます。

・・・もしかしたら、他国との鯖統合は現実的にやれてしまうのかもしれませんね。

では、実際にIPアドレス 20.48.9.242 にtracertしてみましょう。

20200625-10

あんまり晒し過ぎると俺の場所も分かってしまうので、またまた黒塗りでw

7ホップ目でMicrosoftのネットワークに入ったのですが、
次の8ホップ目以降でICMPのtracertに返答を返してくれなくなってしまいました・・・orz

ICMPじゃなければどうだ。
ということで、個人的に契約しているさくらのサーバ(FreeBSD)からUDPでtraceroute実行。

20200625-11

なんか先ほどよりは掘り進めた気がする・・・?w

Microsoftのネットワークに入ってから3ホップ進めましたが、
そこから先はUDPでも返答が帰ってこなくなりました・・・orz

ならば、TCPの80番(HTTP)でやってみたらどうか!?

20200625-12

掘り進めたのはUDPと同じですが、10ホップ目で明示的にフィルタされてしまっているようです。

おそらく、ですが・・・
このあたりにちゃんとしたファイアウォールなどのセキュリティ機器がいるんだろうと思います。

じゃあ、ゲームで使うポート番号でTCPでtracerouteしたら抜けられるんちゃう!?

・・・と思いましたが、えっと、これ以上突っ込むのは止めておきます。
あんまり変な通信をしかけて、アタックだとか思われたくないですから・・・w


簡単に図にしてみたよ

ほとんどの読者を置いてけぼりにしてしまった気がしますが・・・
簡単な図にしてみると、こんな感じなんだと思います。

20200625-13

運営の移管によってゲームサーバのある場所が変わっていますので、
人によってはネットワーク的に近くなったり、逆に遠くなったりしていることもあるでしょう。

そんな時に、手元でゲームサーバ宛てにtracertすればGameOnサーバであれば分かった遅延が、
PearlAbyssサーバでは最後まで到達しないことで分かりにくくなっている気がします。

そこはちょっと悲しいですねぇ・・・。

ということで、今回はネットワークの変化について注目してみました。

ではでは。=w=ノシ


blackdesert_grandcru at 01:53│Comments(2)黒い砂漠全般 

この記事へのコメント

1. Posted by いつも見てる人   2020/04/25 15:30
素晴らしい良記事です。
まとめも分かりやすかった!
2. Posted by GrandCru   2020/04/26 08:28
>いつも見ている人さん
いつも見てくれてありがとうございます。
良記事評価ありがとうです!
拍手クリックも多くて意外と高評価なのにビックリしていますw

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